普段は私の時間の都合もあって、幼児や小学生が対象のこの教室ですが、昨日は高校1年生の生徒さんがおためし授業にこられました。
昔予備校で講師をした経験はあったのですが、高校生の指導はずいぶん久しぶりだったので正直緊張しました。
学校の授業や受験を意識した指導を希望されているようだったのでまずはテストを1枚やってもらって、できていることやできていないことを把握し、それをベースに解きかたや勉強方法などのアドバイスをしました。
うちの授業時間やその子の部活の関係で、これからずっと毎週同じ時間に通うことはできないので、夏休みを利用した4回短期講座をお申し込みいただきました。のびしろがありそうだった古文と、センター試験を意識した授業を組む予定です。
それにしても、普通はどの科目も学校の授業をきちんとおさえておけばある程度テストで点数がとれるようになっているのですが、国語(特に現代文)だけはびっくりするくらい授業とテストの内容がかけはなれていますね。
「いま何を習ってる?」
と聞くと、他の教科であれば
「今は方程式をやっている」「天気図についてならっている」
と身につけたい内容そのものを答えられるのに、国語の場合は
「今は羅生門」「舞姫をやっている」
と、作品名で答える場合がほとんどです。
本来はその作品だけで終わらないで、教材を通して文章の読み取り方なども身につけるべきなのですが、なかなかそこまでは手が届かないようです。
その作品の鑑賞だけで終わってしまうから、その作品以外の問題が出てもこたえられない。
真面目に勉強しても、しっている作品が増えるだけ・・・。
「国語は勉強してもあがらない」
とみんなが言うのもよくわかります。
でも勉強の方法によってはちゃんと上がる科目なんですよ。
というわけでこの短期講座では「どんな文章にも使える技術」をうまく身につけられるようにがんばってもらおうと思います。
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