正直私は子供の頃、文法が大の苦手でした。
品詞分解、用言・体言、活用形や活用の種類・・・変な語呂合わせで覚えたり呪文のように唱えて暗記したり。
国語大好き人間の私も文法の授業だけはうんざりだったし、テストの点もそれはそれはひどいものでした。
その後ずっと文法を学ぶことから逃げ続けていたのですが、予備校でアルバイトする際に観念してもう一度文法の教科書をひろげて勉強しなおしました。
改めて勉強してみて、どうして自分があんなに文法が嫌いだったかよくわかりました。
学校で習う文法は、そのほとんどが文法の問題に答えるためのものだったのです。
ただひたすら法則や名前を覚えるだけの勉強。
そんなのが面白いわけがありません。
でも今、私は教室の生徒たちに積極的に文法を教えています。
幼児クラスでも
「じゃあ形容詞を思いつくだけ言ってみよう!」
「大きい、小さい、まるい、眠い、かわいい、きれい、硬い・・・」
なんてことをやってます。
小学生のみんなに主語と述語を抜き出す作業をさせたり、品詞名を教えたりします。
それは文法の知識を使って、できるようになってほしいことがあるからです。
たとえば品詞を知ることで文を書くときに適切な言葉を選ぶことができます。
主語と述語をすばやく抜き出すことで、難解で読みにくい文でも一番言いたいことをすぐさま理解することができます。
活用形や助詞・助動詞も、曖昧になりがちな文章の意味を理解しやすくしてくれます。
文法の知識はテスト以外でも「知っていれば便利!」ということがたくさんあるのです。
文法に限らず、知識というものは頭に入れっぱなしでは廃れてゆく一方です。
どんどん使ってこそ価値があります。
生徒たちにはぜひ、覚える文法ではなく使える文法を身につけてほしいと思います。
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